コロナワクチン摂取
優先順位とありますが…
いよいよ新潟市でも新潟大学病院の医療従事者を皮切りに
コロナワクチン摂取が開始されましたね。
報道を見るとワクチン摂取が身近なものになって来たと
思った方も増えたのではないでしょうか。
現在ワクチン摂取の優先順位は、
(厚労省のホームページ参照)
①医療従事者等
②65歳以上の高齢者
③基礎疾患を有する方及び、高齢者施設等従事者
④それ以外(16歳以上)※一般
(各詳しい規定は厚労省のホームページを見てみて下さい!)
訪問介護は③に値するのかと思っていましたが、
現在厚労省のホームページには訪問介護は③には入っていません。
すなわち④に分類される訳です。
一体なぜでしょう。
その理由について、先月17日の衆院予算委員会で質問責めにあっていた厚労省大臣から
下記の発言がありました。
「介護施設でクラスターが発生してもサービスを提供していく必要がある。
職員の皆様には必ず対応して頂かなくてはならない」
「一方、在宅サービスには他の事業所に変えるなど別の対応がとれる
(だから優先順位には値しない)」
それが理由ですか?
だとしたら、冗談じゃない!!
声をだいにして言います。
ヘルパーに代わりはいません。
介護職の中でもダントツに人材不足の訪問介護に「代わり」なんていないのです。
安易に事業所を変えればいいなんて、緊急時事態に易々とスムーズに引き継ぎ
すぐ様サービスを提供してもらうなんて事は現実的に不可能だし、
これまで時間をかけて築き上げてきた関係性をも軽視、否定された気分です。
ヘルパーは自ら感染する恐怖と、移し回ってしまうかもしれない恐怖を常にもち、
同時に利用する側も各家々が様々な不安を口にする中、双方緊張を抱えながら
サービスを提供しそれを受けている日々。
介助者が居なければ、
食べる事、寝る事、トイレに行く事も清潔を保つ事もできない方々がいます。
目が不自由で上手く調理が出来ない方もいます。
昨日のこと、今日のこと、今をも忘れてしまいながらもお独りで暮らしてる方さえいます。
不安を抱えながらも毎日毎日訪問し、毎日毎日受け入れてもらっているのは、
なぜなら私たちが身体の一部、生活の一部となるからです。
それは施設でも在宅であっても同じ。
更にいうと、同じ訪問の部類に入る訪問看護と何の差があって
訪問介護はふるい落とされたのでしょうか。
同じ様な立場にいながらも、施設従事者と在宅従事者とでの扱いの差。
ヘルパーは代わりが居る発言を厚労省トップが発した事に対し、
現場で働く身としては憤りを通り越し、もはや悔しさ悲しさが込み上げています。
このまま優先順位からも突き放され、危険を伴いながら働く事は「使命」や「想い」
だけでは直ぐに限界がくるでしょう。
またこうした事が介護職からの離職を促し、人材不足に拍車がかかるのではないかと
懸念しています。
今回の件は今月3日より改めて政府内の検討事案として揉まれ始めました。
どうか公平な判断が下る事を切に願い、現場の私たちは出来ることをやるのみ。
そして今日も明日もこれからも、私たちを待っていてくれる利用者様の所へ社名の如く、
笑顔で仕事に行き続けます!
※あくまでワクチン優先順位に沿ったヘルパーとしての個人的な意見です。
介護業界以外にもご苦労されている業種等々がある中で、
決して他の業種を軽んじる訳では無い事をお伝え致します。
ヘルパーステーション
グッドスマイル
金子
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