今回ご紹介するご利用様は、 再発と寛解を繰り返す難病をお待ちですが、
とっても前向きで笑顔がキュートな方です! 彼女が望むこと… 「自分が動けていた時のような日常生活を取り戻したい」 彼女は常々この言葉と向き合いながら過ごしているのです。 車椅子ユーザーの彼女への当初の支援は立位時の転倒注意を優先としたサポートでしたが、 ある日「簡単な物でいいので以前のように調理がしたいんです。
家族に食べさせたいんです」と相談がありました。 当時、相談員であった私は「よし!やりましょう!」
と直ぐ様お答えしたのを記憶しています。 その時彼女が見せた満面の笑みには、
希望と喜びが溢れんばかりに詰まっていた事を今でもよく覚えています。 PTと動作や動線の確保など入念に打ち合わせし支援が始まりました。 上肢にも軽度の麻痺がある為、身体の利きが思う様に動かない日は
時間が掛かる事もありますが、サポートしつつも極力見守ります。 「出来る事」「出来るかもしれない可能性」「本人の意欲」を尊重し、
様子を伺いながらサポートしたり一歩引いてみたりを繰り返しています。 その事をあえて本人に伝えてると、 「ありがとうございます!それでいんです!
傍から見たら私は障がい者なんでしょうけど、
自分の感情は健常者と一緒だと思ってるので。
支援者の方々からすれば事故なく安全にと思う気持ちもよく解ります。
でもやりたいんです。
だから今調理をやらせてもらって本当に感謝してます」と。
再び満面の笑み。
「感謝しています。」
こちらこそ重みある深い言葉をありがとうございます。



このようなケースは全ての利用者様に当て嵌る事ではありませんが、 ご利用様が何を望み、その為にどんなサポートを要するのか、
自分達は何が出来るのか… 日々アップデートされる事でご利用様もサポートする側もステップアップ
に繋がるのではないかと思います。 諦めない気持ちと共に。 今では、お菓子、パン、ハンバーグなどなど作る料理も増え
ご本人様はもちろんヘルパーも一緒に楽しみながら支援してます!
(本人より投稿の許可をいただいております。)
※写真は完成したスコーンです!

ヘルパーステーション グッドスマイル 金子 加奈子
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